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都内某所、味わい深い貸家に猫と共に暮らしております。 本を読んで、ピアノを弾いて・・・猫が居れば幸せ。 by koba_fumi 1979年5月14日生まれ
六月
梅雨。
雨が降ると猫は眠い・・・ らしい。 狩の本能がそうさせる。 雨の日は狩ができないから。 猫が眠いと私も眠い。 猫の寝顔は万人の眠りを誘う ライフログ
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藤原 正彦 著
---「数学の神様は自分似払われた犠牲より大きい宝物を決して与えない」--- 9人の数学者達の本。 ニュートン、関孝和、ガロワ、ハミルトン、コワレフスカヤ、ラマヌジャン、チューリング、ワイル、ワイルズ。 この天才数学者達の栄光、そして、天才ゆえの苦悩。生身の人間像が描かれている。 数学の知識はまるでなくても、充分、楽しめる一冊。 数字オンチの私が何故、"数学者列伝"か。 ターゲットは9人の数学者の一人。ソーニャ・コワレフスカヤ。 この人の名前を、先日家族となった仔猫に頂いたのだ。 ソーニャは、ロシアの女性数学者。 「コーシー・コワレフスカヤの定理」(コーシーという人特異解、コワレフスカヤが一般解を与えて完成させた理論)というのが有名らしい・・・。 数学のみならず、文才にも恵まれ、「ラエフスキ家の姉妹」という中編小説も書いている。 「ソーニャ・コヴァレフスカヤ」の題で、日本語訳もされている。ただ、現在絶版になっているらしい。中古ならインターネットで検索できたので、購入予定っ! コワレフスカヤ目的で手にしたこの本。 でも、その他の項も、思いの外興味深かった。 私は数学に嫌悪感すら感じていたが、それが、払拭できた気がする。 「数学」と「美」。 この二つは数学に携わっていない人には、なかなか結びつかない。 でも"美しい数式"があるらしい。"美しい理論"があるらしい。 "美しい理論"・・・なんとなく、Bachの平均率のイメージが重なってくる。 平均率曲集はとても美しい。 算数でつまずいてしまった私には、見出せない美が確かにあるのだろう。 読んでから知ったのだけど、この本は、私も先日読んだ「博士の愛した数式」の参考文献にもなっている。「博士の愛した数式」(文庫)の解説はこの本の著者、藤原正彦さん。 数学の教科書を開く前に、この二冊が読めたら、とても幸せだろうな・・・。
by koba_fumi
| 2006-06-15 21:32
| 本
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